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体験談

 

事件の後のこと

私が関わった性暴力事件で、警察の対応とか、その辺について書かせていただきます。
事件の内容は、まだ整理がつかなくて、あまり詳しく言えないので、その後の対応というところだけですが、すみません。

被害にあった時に、インターネットで調べて、県警の性暴力被害の相談窓口に電話しました。それも被害にあってから何日か経っていて、とにかく何かしなくちゃと思って電話しました。
電話をしたのは、午後の6時くらいでしたが、電話をすると出てくれたのは男性の方で、どう話をしたらいいのか分からなくてちょっと吃ってしまったのですが、なんとか性暴力被害にあったことを伝えると「時間外だから対応できる人いないです」とそっけなく言われて、電話を切られてしまいました。
時間外だって気付いていなかったし、女性警官が対応って書いてかったからとにかく必死で勇気をふりしぼって電話したのだけど、えって思いました。拒絶されたと思って、また何日もどうしたらいいかわからなくて家にいました。
その時彼氏が心配していつも電話してきてくれてたのですがとることも出来なくて、何日もたってからようやく会って話をすると、一緒に警察に行こうと言ってくれて一緒に行きました。
最初は彼がほとんど話してくれて、警察でも別室を容易してくれて女性警官の方と話をしたのですが、被害にあってからもう一ヶ月以上経っていたことと、私が加害者の顔をまるで覚えてもいなくて、ちゃんと話が出来ないこともあってか、被害届を出しても犯人が捕まる可能性は少ないしあなたも話したくないこと話さなくちゃならないから辛いだけだと思うと言われました。彼はすごく怒っていて警察官に食って掛かっていたのですが、私は実際、どうしたらいいかわかりませんでした。そのまま家に帰って、後は何を言われても警察に行く事もありませんでした。

精神的に不安定な時期がずっと続いていて、それでもカウンセリングにかかったり、インターネット上でサバイバーの人たちと会話をしたりする中で少し落ち着いて来て、こんな私にも何か出来る事があるかなと思ってメールをしました。
あの時警察の人に言われたように私はこれ以上話をするのも疲れるのも確かに嫌だったのだけど、あの時ちゃんと訴えていたらもしかして犯人は捕まったかもしれないと思うこともあります。その後性暴力の加害者が一生のうちに加害する人数の統計とかの話を聞いた時に、訴えなかった自分自身も加害者なんじゃないかと思ったこともありました。
でもこうやって書く事が出来て少しは役に立つことも出来るんじゃないかと思ってメールしました。

私もまだまだ辛いって思うことはあるけど、今は彼と一緒になんとか前向きに生きています。でもこうして苦しい思いをする人がいなくなるようになればいいなって思います。

  2011年2月11日(金)掲載

 

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